zougan-clock製作(町工場の端材を文字符に使う編)


卓上時計zougan-clockは、建築現場と町工場で排出されるモッタイ材を使って作ります

製作の様子を紹介します。今回は、「町工場の端材を文字符に使う」編。

プレス加工(金属加工の一種)では、金属板から部品を切り出していきますが、この際、一定の形をした端材(スクラップ)が排出されます。
この端材は、丸や四角といったシンプルなものから、多角形のものまでバラエティに富んでいて、また素材も、鉄・アルミ・銅・真鍮など、いろんな色のものがあります。

zougan-clockでは、この端材を"時計の文字符"として使用します。

試作イメージはこのような形です(文字符は未加工の状態)

 
また、この文字符を時計本体(木製)に埋め込む穴加工を、レーザー加工機を使って彫り込んでいきます。
穴加工を精密に施して、そこに端材を嵌め込むことで、象嵌のような仕上がりを目指しています。
精密に加工するには、スクラップの形状を正確にデータ化する必要があります。
このデータ化には、工場にある「画像寸法測定機」を使います。
普段は製品検査で使っている装置で、ミクロン(1/1000ミリ)単位で大きさを測定することができます。

装置にスクラップを載せます(小さくて見えないかな?)

測定結果のキャプチャ

後はPhotoShopとillustratorでデータ化します

こんな感じで、スクラップ形状のひとつひとつを、illustratorのデータに変換していきます。
次回は、本体部分の加工を紹介する予定です。